MG MSM-07 ズゴック 2004年3月

この機体はユーコン級潜水艦U-13に搭載されたズゴック3機の内の1機である。U-13は太平洋艦隊第2潜水隊に所属し、初期はMSM-03ゴッグを搭載、通商破壊戦に従事する。後にMSM-07に機種転換、その後ミッドウェイ海戦などに参加するなど、潜水艦隊発足当初から活躍する歴戦の部隊であった。

この機体にはズゴックタイプには珍しく、迷彩塗装が施されている。これは一時期、第二潜水隊が「ジャブロー侵入口探索」という任務を与えられていたからである。後にシャア大佐のマッドアングラー隊がジャブローの入り口を発見する事になるが、ジオン軍はそれ以前からジャブロー攻略の突破口を開くべく、進入口を探索していたのである。

母艦から発進したズゴック隊はアマゾン河に侵入し、水中から入り口を探索、時にはジャングルに上陸し、陸上からも探索した。こういったジャングル内での任務の為に、この迷彩塗装が施されたのである。しかし、連邦軍は入り口を発見される事を恐れて一切迎撃せず、第二潜水隊がジャブロー侵入口を発見する事はついになかったのである。

その後、第二潜水隊は他の隊と任務を交代、補給と整備の為、キャリフォルニアベースに帰還する。皮肉にもその間にシャア大佐のマッドアングラー隊がジャブローへの入り口を発見。キャリフォルニアベースでは急遽ジャブロー攻略部隊が編成される。丁度、艦の修理とMSのオーバーホールを行っていた第二潜水隊は、この攻略部隊に直接参加する事は無かった。

第二潜水隊が補給と修理を終えた頃にはジャブローに降下した部隊は甚大な損害を受けてほとんど全滅に近い状態に陥っていた。そして第二潜水隊に新たな命令が下る。その命令は「ジャブロー攻略部隊の撤退を支援せよ」という物だった。

ジャブロー攻略作戦では作戦失敗時の撤退ポイントというのが決められてあった。撤退命令があった場合、ジャブローに降下した部隊はそのポイントまで退き、味方の部隊に収容してもらうのである。元々その任務には別の潜水艦部隊が向かっていたが、味方の予想外の被害状況を知った上層部が収容部隊の増強を図ったのであった。また、ちょうどいいタイミングで基地に補給中の第二潜水隊がいたというのも理由のひとつではあった。上層部の中には「ジャブロー攻略部隊が全滅ではかっこがつかない。何としてでも生き残った部隊を回収して面子を保つ必要がある」という意見もあったという。

補給を済ませた第二潜水隊は収容任務を遂行する陸戦隊を乗せて急遽出港し、南米に向かった。最大戦速で行けばキャリフォルニアベースからアマゾン流域までは目と鼻の先である。撤退ポイント沖には別の潜水艦部隊が既に到着しており、収容部隊が小型ボートでジャングル内の撤退ポイントに向かった後であった。遅れて到着した第二潜水隊からはズゴック隊を出撃させて収容部隊の支援にあたった。

先行した回収部隊は撤退ポイント付近でMSから脱出した敗残のパイロット達を回収、ボートで潜水部隊に引き返す途中で連邦のジム数機に遭遇、全滅の危機を迎えるが、急ぎ駆けつけた第二潜水隊のズゴック隊が間に合い、逆にジム隊を全滅させた。

その後、回収部隊はズゴックの支援を受けて無事に脱出、潜水艦部隊に回収された。途中で夜間何度か連邦のジムの攻撃を受けたが、回収部隊の周りを取り囲むように配置されたズゴックの高性能のパッシブソナーが先にジムを感知し、逆に攻撃を仕掛けてことごとく撃退した。この数度の戦闘には第2潜水隊に所属する9機のズゴック全機が参加し、1機も喪失する事なく、撤退に成功した。中でもU-13所属のズゴック3機はこの夜の戦闘だけでジムを7機撃破する活躍を見せた。もちろん、回収部隊のボートに攻撃を加える事に成功した連邦MSは無かったという。

その後U-13に帰還したズゴック3機は、右腕部分に3つの星のマーキングを書き加えた。これはこの作戦で救出した三十人の兵士達をあらわしているという。それだけこのズゴックのパイロット達はこの救出作戦の成功に誇りを持っていたと言えよう。

なおこのズゴックは左腕のメガ粒子砲を廃し、腕部にチェーンとウインチを内蔵して、クロー部分を切り離して射出できるようになっている。このような改修を受けたズゴックは他には無く、大変珍しいタイプである。このクローをヒートロッドのような武器として使用する為の改修だったらしいが、様々な問題があり途中で放置されたらしい。当機のパイロットはこの左腕クローを実戦で射出して武器として使った事は一度も無く、訓練で射出してみたが、思うようにコントロール出来るような物ではなかったらしい。

-民明書房刊「ジオン潜水艦隊全作戦」より抜粋-

初の迷彩塗装にチャレンジ

塗装自体は問題なく出来たがトップコートが白くかぶってしまい

一度塗装をやりなおしている

やっぱり雨の日はダメだ

 

爪を削ってするどくしてあるのと、左腕部にチェーンを仕込み爪部分と接続している

チェーンは左腕部の内部に収納できるので普通の姿にもなれる

キット自体は組みやすかった