MG MS-09R ザビ家専用リックドム  2005年1月完成

 

この機体は連邦軍がア・バオア・クー戦終了後、要塞内に進駐した際に、他の試作機や組立途中の機体などと共に発見した機体である。

通常のリックドムとは違い、グリーン系の塗装に金色のエングレービングが施されている。こういった特徴的なエングレービングはドズル中将のザクや、マ・クベ大佐専用グフなど、ザビ家の人間か一部の高官にしか使用されていないが、このリックドムの場合は機体カラーがグリーン系統である為、ザビ家の人間が乗るはずだったのではないかと言われている。

ザビ家の人間で自らMSに搭乗するのはドズル・ザビ中将がよく知られており、ギレンやキシリアがMSを操縦出来たという記録も残っていない為、このリック・ドムはドズル中将用に用意された機体ではないかという説が有力である。ドズル中将の指揮するソロモンに送られるはずだったが、試作MAのビグザムが間に合った為に送られなかったか、単に輸送が間に合わなかったかで、ア・バオア・クーに留め置かれたのではないかという説が有力である。

他の説としては、ドズル中将用ではなく、単に式典用に塗装されたのではないかという説もある。ジオン公国がア・バオア・クー戦に勝利した場合に何らかの式典を催す予定で、そこで使用されるはずだったのではないかという説であるが、ジオンの記録を見る限り、そのような式典の予定は無かったようである。いずれにしても当時のザビ家及び高官達がほとんど戦死、もしくは行方不明になっている為に、真実は不明のままである。

この外見は派手なリックドムだが、機体スペックそのものは通常の量産型リックドムと変わらなかったらしい。出力のアップや各種のチューニングなどは全く行われていなかったという。ただ、携行する武器としてジャイアントバズではなく、試作型のビームバズーカを装備していた。これはエネルギーチャージに時間がかかり、制式採用されなかった武器であり、この武装で実戦に参加したとして、どれだけ活躍できたかは疑問が残るところだ。

このザビ家専用に作られたと思われるリックドムだが、連邦の記録ではア・バオア・クーで発見された記録はあるが、その後の記録が一切残っていない。通常は詳しくテストされたり、廃棄処分になったり、練習機として使用されたりするが、そのような記録が一切残っていないのである。要塞内で発見された他の試作機や組立途中の機体の中にも、発見された記録はあるが、その後の記録が一切残っていないという機体があったという。

そのため、戦後のどさくさに紛れて、ジオン将兵の一部がそれらの機体を奪取し、要塞を脱出したのではないかという噂が立ったという。

以上 民明書房刊 「一年戦争の真実」より抜粋

 

エングレービングの再現には苦労した。色々なパターンを考えていて、溶きパテを使用する、プラ板を細切りして貼り付ける、フリーハンドで筆で書く、マスキングして塗装するなど色々考えたが、溶きパテは色を塗る時に汚くなりそうで却下。プラ板は実験してみたが、細く切るのが難しく断念。フリーハンドは左右対称に書けそうにないので却下。で、マスキングが候補に残った。問題はマスキングシート2枚を左右対称の模様を切り抜くのが難しかったが、妻のアイデアで解決!でもやっぱり細い模様は切り抜くのが難しかった。

2005/1/14 塗装は全て終了・・・したはずだったが、ボディの一部の塗装が気に入らなかったのでマジックリンで塗装を剥がし、塗装やり直し、そのやり直しも本日終了。しばらく乾燥予定。(この写真はやり直し部分ではない)

 

2005/01/09 塗装はほぼ終了。しばらく乾燥させるつもり。

 

 2004/12/30 サフ吹き完了、塗装開始。田宮の缶サフ2缶使ってしまった・・・ 

 

2004/12/26 ビームバズーカの合わせ目消し大変だった。あとヒケだらけだった・・・合間にボールを無塗装で作った。