MG MS-05B ザクT(ノリス・パッカード機)  2004年11月完成

 

この機体はMS-05BザクTをノリス・パッカード搭乗用にカスタマイズした機体である。

技術将校としてサハリン家の復権を目指すギニアス・サハリンは後にデギン公王直裁の「アプサラス計画」の責任者となるが、同時に様々なMSの改造や試作機の製作なども行っている。このノリス用のザクTもギニアスの指揮下で改修が行われ、他の量産型とは外見的にも性能的にもかなり異なる機体となっている。

ベースとなった機体は量産型のMS-05Bを改修したタイプで、有名なところではランバ・ラル大尉機などと同じである。このタイプは正式な形式番号こそついていないが、後のMS-06Sのような、熟練パイロットを対象に改修・生産されたタイプであったようだ。ただ生産数はそれほど多くなく、実際に戦場で目撃された例もごく少数である。

その改修タイプを、さらにサハリン家の技術部隊で改修したのが、この機体である。通常の05Bタイプと大きく違う頭部には、大型通信ユニットを後頭部に設置。その為の後頭部の突起、それを保護するスカート状のふくらみと、廃止されたブレードアンテナなどが特徴的な頭部形状を作り出している。またジェネレーターのチューニングや、各関節の駆動ロス低減、エネルギー伝達効率の見直しなど地道な改修が行われた。

ノリス・パッカードはこの機体を駆り、ブリティッシュ作戦や、ルウム戦役に参加し、大きな戦果を挙げたとされる。ノリスが指揮するサハリン家の部隊がどういう立場で戦闘に参加したのかは、記録が残っておらず定かではないが、サハリン家で改修されたMSで実戦に参加し戦果を挙げる事で、改修MSの制式採用を狙ったものと思われる。実際にノリスの05Bの他に、06Cタイプ数機にも改修を施して実戦参加させていたらしい。

ノリス・パッカードは、この機体を地球降下作戦まで使用した。だが、いくらチューニングした05Bといえども、地球の重力下では地上での使用を前提としたMS-06Jなどには性能的に及ばず、アプサラス計画の発動と同時にノリスはMS-06Jに乗り換えた。なおノリスの搭乗した05Bは一年戦争勃発時から地球に降下してMS-06Jに乗り換えるまで、全く被弾しなかったと言われている。

以上 民明書房刊 「一年戦争の真実」より抜粋

 

デカールは田宮の1/35戦車用デカールを流用した

 

ラルザクの箱絵との比較。気になっていた頭の大きさと肘関節の貧弱さが解消できた。

太股の動力パイプの穴をどうやって埋めるか悩んだが、動力パイプを切断してエポパテで埋めた物をフレームに接着した

 

 

やっと形になってきた。胴体はラルザクで、手足はF2、頭はハイザック。この為にハイザックの頭部の部品一式注文した。

 

こうして上から写真を撮ると大きさの違いがよくわかる。ハイザックの頭がちょうどよさそうな大きさなので、これを旧ザク頭に改造する事にした。それにしてもラルザクの頭は最近のMGに慣れた目で見るとやっぱり大き過ぎる。

MGランバラル専用ザクTとF2ザクのニコイチでザクTを製作する事にした。そこで問題なのは頭部をどうするか。ラルザクのはでっかすぎるし、F2のは小さすぎるって思ったんでハイザックの頭の部品を一式部品注文して比較してみたのがこの写真。真ん中のハイザックの頭がF2より一回り大きく、いい感じに思える。